冬には何が美しいと思うべきか

春夏は大体どこかで花が咲いていて、秋にはそれは散ってしまうけれど、実りの秋ということで果物などがまだ見られます。

冬で常に美しいものとは何か

それに対して、冬の自然は何が常に美しいと感じられる季節なのでしょうか。
冬と言えば雪とか霜、氷ですが、それらは暖かい季節の花のように、その時期ならずっとあってくれるものではありません。

見られる日と見られない日が出てくるものです。あとは冷たい空気が冬の特徴かなと思われますが、それははっきりと目に見えるものとしては語ることが出来ないのです。
そう考えてみると、冬というのは「無い」季節、何も無くなった季節であると感じざるを得ません。

なので、葉の散ってしまった木立の隙間からいつもと違って広々と見えるようになった空間で、いつもと違う風景を見つけて感動することはあるかもしれません。

その時の心情により変わる冬の美しさ

しかし物寂しい気持ちで、何かはっきりとそれ自体が冬というような、目に見えるものに甘えたくなるような心情のときは、やはり非常に厳しく感じられる季節と言えるのでしょう。

特に夜なんかにはそれが顕著になると思います。

昼の間少し寂し気な心持ちでいたところに、ちょっと明かりをつけなければ深々と冷える真っ暗闇だけがあるような夜が来て、もう早く暖かい季節になってくれないかなと考えてしまうこともあるかもしれません。

冬と言えば真っ先に思いつくのは厳しさ

冬と言えばやはり無や寒さ、厳しさであって、基本的には生き物は籠ってしまうことに適しているのであり、一人、孤独、自分に目を向けるとか、そんな感じが合うのでしょう。

そこで生まれる不安げな気持ちを紛らわすには、季節を問わずずっとあるものや、人工的なものがよいように思われます。

一年を通して使うものは取り合えずいつもと同じくやれているということを感じさせてくれ、そのような調子を整えてくれます。

また、生きている動植物に対しオーナメントであったり、今や当たり前になりましたがやはりイルミネーションであったりなど、寒いことに関係なく存在できる何か、寒いけれどそれを暖かく思わせてくれる何かは、人の心を癒してくれるでしょう。